「おしまい」が、にがてだったぱんだ。

子育て

小さい頃のぱんだは、切り替えがとても苦手で「おしまい」が、なかなか出来ませんでした。公園から帰る時間になると、「まだ遊びたい!」と、大きな声で泣き叫んで、地面にひっくり返る。

周りの目も気になって、つい、ぱんだの「まだ」に付き合うことも多くありました。

でも、たくさん遊んで疲れてくると、気持ちを切り替えることは、ますます難しくなります。

療育園へ通っていた頃、先生から、「ひとつだけ、毎日続けてほしいことがあります」と、教えていただいたことがありました。

それは、寝る前の絵本をルーティンにすること。

ぱんだは、絵本が大好きです。

一冊読み終わると、決まって、「もう一回! もう一回♡」

でも、「一回読んだら、おしまいね」と最初に伝えて、読み終わったら必ずおしまいにする。

どれだけ「もう一回」と言われても、そこだけは変えずに続けました。

同じことを、毎晩、何度も何度も繰り返して。

気がつけば、寝る前の絵本で「もう一回」と言わなくなっていました。

そして、寝つきもずいぶんよくなりました。

今でも、ときどき寝る前に「絵本、読んで」とお願いされることがあります。

でも、読み終わったあとの「もう一回♡」は、もう言いません。

あの頃は、どうしたら「おしまい」にできるんだろうと悩んでいたのに。

今では、何度もかわいくおねだりしていた小さなぱんだが、なんだか少し懐かしくなります。

困っていたはずのことまで、いつの間にか、愛しい思い出になっていくんですね。

あのとき教えてもらったことを、続けていてよかったなぁと思います。

少しずつ、少しずつ。

一歩進んだと思ったら、二歩下がって。

それでも、また一歩進んでいく。

発達障害がある、ないにかかわらず、子育てって、きっとこんなことの繰り返しなのかもしれません。

今でも、「おしまい」ができないときがあります。

とくに、大好きな従兄弟と遊んでいるとき。

うれしくて、楽しくて、テンションは最高潮。

いつものぱんだを、軽々と飛び越えていきます。

そんな日は、なかなか気持ちを切り替えられません。連日続くと、いつもの調子に戻るまで時間がかかる。

だから、どこまで許していいのか迷うこともあります。

きちんと話せば、きっと我慢できる。

いつものぱんだでいられる。

でも、たまには。

大好きな人と思いきり遊んで、いつものルールから少しだけはみ出す日があってもいいのかな。

毎日ではないからこそ、そんな日も、ぱんだにとって大切な息抜きなのかもしれません。

「おしまい」を覚えることも大切。

そして、ときどき夢中になりすぎるほど楽しむことも、きっと同じくらい大切。

その間で迷いながら、

今日も、ぱんだと一緒に少しずつ。

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