ぱんだが小さかった頃、ずっと気になっていたことがありました。
歩くとき、いつもつま先立ち。
私は以前、知的障がい者施設で支援のお手伝いをさせていただいていたことがあります。
だからなのか、ぱんだの姿を見ながら、「もしかして何かあるのかな…」と小さな違和感を覚えていました。
気になって、毎日のようにネットで調べました。
同じようにつま先立ちをする子の記事を見つけては、「やっぱりそうなのかな……」と不安になったり。
でも、書いてある特性が全部当てはまるわけではありませんでした。
「違うのかな。」「私の考えすぎなのかな。」そんな気持ちを何度も繰り返していました。
その頃は知らなかったけれど、感覚の困りごとは「過敏」だけでも「鈍感」だけでもないことがあります。
どちらも持っている子もいるし、その日の体調や環境によって感じ方も変わる。
だから、いつも同じ条件ではないから分かりにくいんですよね。
市町村の健診時に発達の相談に行ったときも。
床にはやわらかいマットが敷いてあったので、その日は、ぱんだは一度もつま先立ちをしませんでした。「今日はつま先立ちは見られませんね。様子を見ましょう。」そう言われて、その日は終わりました。
でも、不思議と私の中の違和感だけは消えませんでした。
支援センターでも相談してみました。答えは同じ「様子を見ましょう。」
心疾患の定期検査の時にも気になっていると相談しました。
先生は専門外でしたが、小児神経の先生へ問い合わせてくださいました。
回答は「足底過敏ではないでしょうか?様子を見ましょう。」とのことでした。
【足底過敏…?】初めて聞く言葉に不安になりつつも、少しだけ前に進めたような気がしました。
そして、相談するなら小児神経なのだということも、このとき初めて知りました。
しばらくして、アレルギーの入院負荷試験でお世話になった先生が、小児神経を希望している研修医の先生だと知りました。
「また様子をみましょうといわれるかな…」と一瞬悩みましたが、相談してみました。
「一度、小児神経で診てもらいましょう。」その一言が、次の扉を開いてくれました。
そこから療育につながり、今のぱんだがあります。
当時、夫には「考えすぎじゃない?」「気にしすぎだよ。」そう言われていました。
きっと責めたかったわけじゃなく、安心させたかったんだと思います。
でも、母親って毎日一番近くで子どもを見ています。
だからこそ、小さな変化に気づくことがあるのだと思います。
もちろん、違和感があっても何もなければ、それはそれで安心。
でも、もし心のどこかで引っかかるものがあるなら、一人で抱え込まずに誰かに相談してみてほしい。
私にとっては、その「なんとなく」が、ぱんだに必要な支援へつながる、大切な第一歩でした。
毎日そばで見ているからこそ気づく、小さな違和感。
その「なんとなく」を、大切にしてよかったと思っています。



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