療育から幼稚園へ。パンツと給食、ハラハラした初めての運動会
療育に通っていたぱんだが、幼稚園にも通い始めたのは、年少の9月でした。
新しい場所。新しい先生。お友達との生活。
「大丈夫かなぁ」
楽しみな気持ちもあったけれど、やっぱり心配でした。
最初は2時間から。まずは、お外で遊びたい
幼稚園は、最初から一日通うのではなく、2時間からのスタート。
先生たちが、少しずつ時間を延ばしてくれました。
でも、朝、園の中に入ることが、なかなか大変でした。
最初に行ったときは、慣れるために砂場や運動場で少しゆっくり遊び、先生と歩いて中へ入りました。
どうやら、ぱんだの中では、それが、
「幼稚園に来たら、まず外で遊ぶ」
という順番になったようでした。
だから、その後も、中には入らずに、
「遊ぶ!」
私は何度も説明しました。
「先にカバンを置いて準備をするんだよ。先生が『お外遊びしますよ』って言ってから、遊ぶんだよ」
何回も、何回も。
でも、一度できたそのルーティンからは、なかなか抜け出せませんでした。
先生に対応してもらうこともありながら、幼稚園に通う日々。
園に着いたら、そのまますんなり教室へ。
そんなふうには、なかなかいかなかったんです。
心配していたパンツは、お友達への憧れから
この幼稚園では、おむつは禁止。パンツで過ごすことになっていました。
これも、私には心配のひとつでした。
「パンツで、大丈夫かなぁ」
おむつは禁止だったので、最初からパンツをはいて登園していました。
ただ、初めの頃は、園ではトイレに行こうとせず、お友達が使っている様子を見ていたようです。
ぱんだは入園前から、保育所等訪問支援を利用して幼稚園に行っていました。
お友達の姿を見ていたこともあって、パンツへの憧れがあったようです。
園でのトイレも、できるようになると、思っていたよりすんなりでした。
心配していた私のほうが、びっくり。
お友達と一緒に過ごす中で、ぱんだの中にも「自分も」という気持ちが育っていたのかな、と思います。
「わからないから、一緒にして」と言えた日
幼稚園では、こんなこともありました。
お友達が作ったお月見団子の作品をみて、ぱんだもやりたくなったようでした。
「ぱんだくんもつくりたーい!」
でも、作り方をしりません。なので、
「やり方わからないから、一緒にして」
そう言って、自分から助けを求め、楽しそうに活動に参加していたそうです。
「やりたい」と伝えること。
わからないときに、「一緒にして」と言えること。
言葉が遅かったぱんだに、これだけの伝える力がついていたことは、私にとって驚きでした。
療育で積み重ねてきたことが、幼稚園でも出ている。
私は、そんなふうに感じました。
朝、教室に入るまでには苦戦していても、中ではこんなやりとりができていたんだなぁ。
今思い出しても、嬉しくなる場面です。
給食が始まって、コッペパンをよく作りました
9月の終わりからは、給食も始まりました。
幼稚園の給食は、小学校で作られたものが運ばれてくる仕組みでした。
ぱんだには食物アレルギーがありましたが、除去食で対応してもらえていました。
それでも対応が難しいものについては、
「同じような見た目のものを作って、持ってきてください」
とのことでした。
当時は、卵と小麦は食べられるようになっていて、残っていたのは乳製品。
その分、準備は少し楽だったかな、と思います。
給食は月曜日と火曜日で、毎週1回はパンの日がありました。
だから、コッペパン、よく作りました。
お友達と並んで食べる給食。
その日のメニューに合わせて、ぱんだの分を用意することも、新しく始まった幼稚園生活のひとつでした。
初めての運動会。感動よりも、ハラハラ!
そして、入園して間もない10月。
運動会がありました。
練習の様子を聞いていると、自分の出番ではないときに砂場へ遊びに行ったり、ダンスの時間になっても切り替えが難しかったり。
先生に抱っこしてもらって参加することもあったようです。
そんな様子を聞いて、そのときの私は、
「運動会、本当に大丈夫か!?」
と、心配していました。
最終的には、最初のほうの競技だけに参加することになりました。
「無理させないほうがいいかも」
そう思うと、少しほっとしました。
でも、当日は。
もう、本当にハラハラしました。
こじかの運動会では、
「頑張ってるなぁ」
と、うるうるしながら見ていた私。
ぱんだの運動会は、そんな余裕がありませんでした。
「どうなるんだろう」
不安で、落ち着かなくて、ずっと目で追っていました。
全体で行う体操には参加せず、ぱんだはふらふら。
それでも、かけっこでは、しっかり走ることができました。
そして、ぱんだのダンスの出番。
曲は、アンパンマンたいそうでした。
踊りながらついていく先生と、戻ってきたぱんだ
先生に抱っこされて入場したぱんだ。
ダンスも途中まではできていたのですが、そのうち、自分の場所から離れていきました。
向かった先は、応援席のほう。
もう、場外です。笑
「えっ、そっち行くの!?」
見ている私は、ますますハラハラ。
すると先生が、踊りながら、自然にぱんだについていってくれました。
ダンスを続けながら、ぱんだにも付き添っている。
今思い出しても、その光景が浮かびます。
「このあと、どうなるんだろう」
そう思って見ていたら、終盤になって、ぱんだが自分から戻っていったんです。
自分の場所へ戻って、そのまま退場。
びっくりしました。
もう、本当にびっくり。
「あ、戻った! 自分で戻った!」
ハラハラし続けていた私には、思いがけない最後でした。
練習では切り替えが難しいと聞いていたのに、最後は自分から戻って、みんなと退場できた。
「よく頑張ったね!」
ハラハラして、びっくりして。そんな初めての運動会でした。
あの頃のぱんだと、私
かけっことダンス。
この2つが終わったら、私たちは帰宅でした。
「はい、ぱんだくんは、ここまで。帰ります!」という感じで。笑
初めての運動会は、最後まで会場にいる一日にはなりませんでした。
それでも、しっかり走ったかけっこも、ダンスの途中で応援席へ行ったことも、最後に自分から戻っていったことも、よく覚えています。
パンツは大丈夫かな。
給食はどうしよう。
朝は、どうしたら中に入ってくれるんだろう。
運動会、本当に参加できるかな。
心配することは、次々にありました。
その一方で、お友達に憧れてパンツで過ごせるようになったり、「一緒にして」と伝えられたり。
私が心配している間にも、ぱんだは新しい場所で、いろんな姿を見せてくれていたんですね。
外で遊びたくて中に入らない小さなぱんだと、何度も同じ説明をしていた私を思い出します。
そして、踊りながら付き添ってくれた先生の姿も。
幼稚園に通い始めた、あの秋。
ぱんだも、私も、先生たちに支えてもらいながら、新しい毎日を始めていました。



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