今日は終業式。
こじかは、終業式のあとも部活がある日でした。
朝、学校まで送り届けて家に帰ると、テーブルの上に、ぽつんとお弁当。
「えっ!?」思わず声が出ました。
今日は、買い出しに病院にと、予定がぎっしり。
それでも、お昼に間に合わなかったら大変。
急いで用事を済ませて、学校が終わる頃に、お弁当を届けに向かいました。
学校の近くでこじかを見つけ、お弁当を渡すと、「ありがとう〜!」そう言って、急ぎ足で部活へ向かっていきました。
間に合ってよかった。ほっとしながら車を走らせていると、押しボタン式の信号で待っているこじかの横を通りました。
ふと見ると、家ではいつも通りなのに、外では少しすました顔をしているこじか。
こちらに気づくと、ちょっぴりバツが悪そうに苦笑いをしながら、小さく、ぺこり。
その一瞬が、なんとも愛しくて。
「お弁当、忘れちゃった。」
そんな照れくささと、「届けてくれて、ありがとう。」
そんな気持ちが、あの小さな会釈に、ぎゅっと詰まっているように見えました。
子どもが大きくなると、まっすぐ気持ちを見せることが、少しずつ照れくさくなっていくのかもしれません。
それでも、ふと見せてくれる表情や、何気ない小さな仕草の中には、その子らしいやさしさが、ちゃんと残っている。
反抗期になっても、言葉にならない気持ちは、ちゃんと伝わってくる。
あの小さな「ありがとう」は、ちゃんと私のところまで届いていました。
今日もまた、愛しい一日。



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